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レジリエントでサーキュラーな未来のインフラは、今、まさに構築されている。

私たちは過去のやり方から脱却しなければならない。現状維持では何も変わらない。」RE&UP会長Fatih Konukoğluのこの言葉は、Global Fashion Summit: Copenhagen Edition 2026の方向性を決定づけるものでした。それは単なるメッセージではなく、転換点に立つ業界全体への問いかけでもありました。RE&UPは、単に対話に加わるためにコペンハーゲンを訪れたのではありません。レジリエントでサーキュラーな未来のインフラが、今、まさに構築されていることを示すためです。

方程式を解くことは、始まりに過ぎない

基調講演「新しいルール」の中で、ファティ・コヌコル氏は、「リサイクルの公式を解読する」ことは画期的なことではあるが、それは戦いの半分に過ぎないと明言した。年間1億トンにものぼる繊維廃棄物に真に取り組むためには、ファッション産業は根本的な転換が必要なのだ。

旧来のインフラや従来型のリーダーシップでは、もはや十分ではありません。「新たなルール」が求めているのは、業界が抱える相互依存構造の見直しであり、「ダウンサイクル」を超える完全な循環型エコシステムへのコミットメントです。具体的には、以下を実現するシステム構築を意味しています。

  • 回収・選別の大規模な統合
  • アップサイクルによる繊維分子構造の保持
  • 経済的実行可能性をサプライチェーンの根幹に組み込む

構想を、業界基盤へ

今回のサミットは、理論から実装への橋渡しの場ともなりました。RE&UPのEngin Mete(最高戦略・成長責任者兼CFO)は、「Circulating value: from blueprint to baseline」ワークショップに登壇し、この転換を体現しました。

議論の中心となったのは、重要なボトルネックでである、大量に発生するポストコンシューマー廃棄物を、いかに安定したリサイクル適合フィードストックへ転換するかという課題です。それに対するRE&UPの答えは、原料非依存型(フィードストック・アグノスティック)の独自リサイクルシステムです。同システムは、サーキュラリティへの構想を、持続的に運用可能な産業標準へと転換するために設計されています。

デザインとイノベーションをつなぐ協業

「対話から実行へ」という今回のサミットの精神を象徴する出来事として、RE&UPはGFAイノベーションプログラムのグランプリ受賞企業MARTANとの公式パートナーシップを発表しました。

繊維to繊維リサイクルのイノベーターであるRE&UPは、MARTANに対し、初期デザインコンセプトから最終製品に至るまで、循環型ソリューションをどのように統合できるかについてメンタリングを行います。このパートナーシップは、「新たなルール」が、デザイン性や性能を損なうことなくファッションを進化させ得ることを示しています。そして、デザインの未来が循環型であることを証明するものでもあります。

再生に向けたアクションは、すでに始まっている

もはやリサイクルを単独の課題として捉える時代は終わりました。RE&UPは、製品寿命後戦略に関する業界全体での方向性整合から、2030年までに100万トン規模への処理能力拡大に至るまで、グローバルな循環型経済の推進に取り組んでいます。

コペンハーゲンで交わされた対話は非常に力強いものでした。しかし、持続的な変革をもたらすのは、私たちが今まさに構築しているインフラなのです。