ファッション業界は変革期を迎えており、繊維廃棄物を削減し、循環型経済へ移行するための解決策を求めるブランドが増えています。 重要な課題のひとつは、繊維to繊維リサイクルを拡大することで、廃棄繊維製品が埋立地や焼却炉で処理されることなく、新しい高品質の素材に生まれ変わるようにすることなのです。
これらの大きな目標に沿って、スポーツウェアブランドのPUMAと繊維リサイクルのイノベーターであるRE&UPは、業界のサーキュラリティを加速させるための複数年にわたるコラボレーションを発表しました。 このパートナーシップを通じて、両社は、繊維廃棄物を次世代コットンおよび次世代ポリエステルに変換することにより、繊維 to 繊維リサイクルを拡大し、バージン素材への依存を減らし、PUMAのサプライチェーン全体のサーキュラリティを高めることに取り組みます。
このコラボレーションは、PUMAのRE:FIBREプログラムの成功を基盤としています。 現在、RE&UPの高度なリサイクル技術により、このプログラムはアメリカ大陸を含めさらに拡大し、より多くの製品カテゴリーと地域のサプライチェーンに繊維 to 繊維リサイクルを導入する予定です。
RE&UPのテクノロジーが、この移行を可能にする上で重要な役割を担っているのです。 ポリコットンやポリエステル・エラスタンのような、従来はリサイクルが困難だった混紡繊維を含む多様な繊維原料を処理することで、同社は繊維サーキュラリティのためのスケーラブルなソリューションを提供しています。 年間80,000トンの処理能力を持ち、再生可能エネルギーのみを使用する生産システムにより、RE&UPは、低環境負荷で高性能なリサイクル繊維の新たな基準を打ち立てることに貢献しています。
PUMAにとって、このパートナーシップは、10年後までにポリエステル生地の30％を繊維 to 繊維の再生ポリエステルから調達することを含む、同社の持続可能性目標「ビジョン2030」に向けた一歩を印すものです。
PUMAのグローバルイノベーション・アパレル＆アクセサリーディレクターのHoward Williamsは、次のように述べています。「私たちは、パフォーマンスを損なうことなく、高品質な循環型素材を製品に取り入れたいと考えています。」「RE&UPとの協力は、繊維廃棄物を削減しながら、当社の持続可能性目標を達成するための新たな道を開くものです。」
持続可能な原材料への需要が高まるなか、このようなパートナーシップは、繊維産業の再構築における繊維 to 繊維リサイクルの可能性を浮き彫りにしています。PUMAとRE&UPのコラボレーションは、大規模なサーキュラリティの実現が可能であることを示すことで、繊維生産におけるループを閉じることを目指す他のブランドにとっての模範となるのです。